スリランカ旅行記(その3)

toyota-finance2008-10-24


こんにちは、サイトウです。またしてもブランクが空いてしまいました。
続きを書こうと思います。


3日目に向かったのはシギリヤロック。シギリヤロックは火山マグマが固まってできた巨大な岩山で、頂上がテーブル状になっています。頂上にはかつての王の宮殿もあったとのこと。スリランカに7つ存在する世界遺産のうちのひとつです。


アヌラダプラの宿を出て、バス乗り場でダンブッラ行きのバスに乗ります。シギリヤロックに行くには、そこで乗り換えなければなりません。スリランカのバスは、同じ行き先でもエアコン付きとエアコンなしのバスがあって、運賃が違います。今回はたまたまエアコン付きのバスが来たので、それに乗ることにしました。バスはもう10年以上前のマイクロバス。日本製です。


バスは運転手と車掌の2人コンビで運営されていて、バスに乗ると車掌が集金にやってきます。乗客は行き先を車掌に告げて、その場で運賃を支払います。アヌラダプラからダンブッラまではおよそ1時間、100km近い距離でしたが運賃は200円程度。破格の安さです。この国の車窓にも慣れて、ウトウトしたころにダンブッラに着きました。ダンブッラからはシギリヤロックまでのバスがなかなか来なかったので、バス停付近をウロウロしていた三輪タクシー(トゥクトゥク)を捕まえて、乗せていってもらうことにしました。バスに比べると運賃は割高ですが、確実に座れるし小回りが利くので時に重宝します。


シギリヤロックは、その大きさにも圧倒されますがアトラクションはそれだけではありません。1500年以上も前のものとは思えないほど色鮮やかな壁画、自然の地形を巧みに利用した彫刻や造形物。そして頂上の宮殿跡。今のように重機も何も無い時代に、どうやってこんな大きな岩の頂上に重厚な宮殿を建築したのか。謎は解けませんが、昔の人びとの知恵や、努力には感嘆するしかありません。しばし、頂上でボーっとしてしまいました。


この日は気温が35度以上はあろうかと思われるような真夏日でした。シギリヤロックの登山で疲れ果てたものの、今日は次の目的地、キャンディまで行かなければなりません。とりあえずダンブッラまで戻って、ここで遅めの昼食。スリランカに来て初めて町の食堂でカレーを食べました。3種類のカレーとテンコ盛りのライスでおよそ150円。かなり辛かったものの、味が奥深くて美味しかったです。


ダンブッラからキャンディまではバスでおよそ3時間。満員のバスでずっと立って移動しなくてはなりませんでした。スリランカはそんなに広い国ではないけれど、ツーリズムがそんなに発達していません。バスや電車などの公共交通機関はとても安いのですが、時間がとてもかかってしまいますし、設備も快適ではありません。これからスリランカに行かれる方はご参考にしてください。さて、次回はキャンディの街紹介とスリランカでの食事について書こうと思います。


写真:シギリヤロックの壁に描かれた美女図。いまだに色褪せず、美しい発色を保っています。